「夫婦二人の年金を合わせればきっと大丈夫なはず」と考えたこと、思ったことあるのではないでしょうか?
低所得高齢者の人数に、低所得高齢者となる可能性が残る高齢者となる世帯を加えると10人に6人が生活不安になる可能性があるというデータもあります。
もちろん、世帯の預貯金等の資産によりますが、高齢者の生活状況は突然変わることがあります。
高齢夫婦世帯で、一方が施設に入所し、食費・居住費を負担した結果、残された配偶者の在宅での生計が困難になるような場合があり、これが少なくないのです。
次期高齢者の方にとっても他人事ではないのでは?
若い世代にも苦悩する場面がみえています。
「家族として、子が高齢の両親の生活を金銭的にも支えてあげたい」と考えている方もたくさんいます。
でも、子育てでお金の必要な時期、自分の将来も備えも不安と、家族を大切に思うからこそまた悩みとなっているのも事実です。
高齢者の最低限の生活を国が支えなければ、その負担は働く世代の生活をも圧迫してしまいます。
さらなる高齢化が進むことは事実で、このままでは高齢者の生活費はますます減っていく。高齢者の生活のための経済的、身体的負担を働く世代に依存することは、社会全体の大きな損失です。
高齢者も、働く世代も、将来不安による切り詰めた生活から経済的にも精神的にも余裕を持ち文化的な生活が送れるようにしなければなりません。
「頼ってほしい」と思いながらも言えない子世代、「頼りたい」と言いたくても言えない親世代。もう少しでも生活に余裕ができれば、この関係も変わるのかもしれません。
国づくり、そのための制度づくりに高齢者も若者も意識的に関わっていかなければ、皆が嘆く結果になるばかりなのです。
高齢者の生活保障、働く世代の賃金アップや育児支援・・・これまでと同じく家族でも支え合うためにも、こうした施策に取り組んでいかねばなりません。
防衛費を増やすなら福祉へ回そう!
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