小山市で開催された県民対話集会~もう一度「働く」ということを考えてみよう~に参加し、ご挨拶をさせていただきました。
 
私は、「働く」ことの本当の価値を、社会全体で考え直していかなければならないと強く訴えています。
 
新自由主義経済の思想と言える競争至上主義によって、「働いてお金を少しでも多く稼ぎ、他人に勝つ」(勝ち組という言葉が示すように)という意識がどこかにあり、我々は生涯の競争を強いられています。
 
また、テクノロジーの進歩も「24時間の労働」を後押ししています。休みであっても、自宅にいても、携帯電話やメール、ネットを通じて、働くことが求められ続ける時代です。
 
私はこれまでの会社人生の中で、心の病に苦しむ人が年々増えていると感じていました。心が弱いからうつ病などにかかるのではなく、24時間稼働の身体、そしてストレスが脳の限界を超えて疲労させてしまい、発病に至る例が数多くあると言われています。
 
何のための労働でしょうか。
過重労働への規制は、もっと厳しくしなければなりません。気が付けば、自己を犠牲にし、取り返しのつかないことになっていることもあります。
 
働くことを通じて自己実現し、誰かの役に立っていると感じる幸せをもう一度みんなで取り戻していきましょう。
何より、日常をゆたかにする「働く」を求めていきましょう。
 
心と身体に余裕があれば、やりたいこと、できること、誰かのために動くことがもっとできるようになると思いませんか?
 
 
※写真がブレてしまいましたが、ご愛敬でお願いします・・・
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