衆院選は自民党の「勝利」に終わりました。

しかし、当の自民党の方々も「勝った気がしない」でしょうし、「誰をどう選んでいいのかわからなかった」という有権者の方が多かった選挙だと思います。混乱の極みでした。何かを「選んだ」というよりも、何か大きな「崩壊」に巻き込まれたという思いすら抱きます。こちらの身体感覚すらおかしくなってきたような気がします。自分の足が地についていない、足元が崩れている感覚があります。

実際に、私たちは大きな分岐点に立たされました。

戦争をする国、原発と核のある国、国民の暮らしと人権がなくなっていく国への道が、再び強化されていくと思います。もちろん、各政策を含め自公政権を支持された方もいます。

しかし、野党への票の入り方を見れば自公政権以外を選んだ有権者は多くいました。

立憲民主党の躍進に象徴されたように、違う道を進みたいという国民の思いも示されたと思います。憲法9条を守り、国民の暮らしを守る道です。「強い国よりも優しい国」です。平和を生み出し、核兵器や軍事費につぎ込むお金を、児童福祉や就学支援、足元から壊れつつある高齢者福祉、若者の就業支援に回すことこそが、本当の少子化対策であり、福祉政策であり、経済政策であると思います。

「崩壊」を食い止め、違う道を歩むためには、違う道があることをもっと多くの人が認識していかなければなりません。政治や社会の根源にある「言葉」をもう一度実質あるものに取り戻し、本当の事実と、本当の思いを伝えあい、学び合うことをとにかく地道にやっていくしかありません。