10月27日、国連で、核兵器禁止条約制定を目指す決議案が、123か国の賛成多数で採択されました。が、日本は・・・「反対」を投じました。
核兵器を「法的に禁止する」初めての条約だというのに、唯一の被爆国である日本が反対に回るとは、信じられません。
反対の理由は、「核軍縮は核保有国と非保有国が協力して進めるべきだ」とのことですが、条約の意義を全く評価していない姿勢です。しかも、明らかにアメリカに従属しての反対です。アメリカは事前に決議案への反対を求める文書をNATO(北大西洋条約機構)の加盟国向けに配付しており、日本が独自の判断をしなかったことに本当に情けない思いです。
また、マスコミは、「核の傘に守られている日本としては、、」といった表現で、「核の傘」を自明のものとしているのも大きな問題です。核の傘は核のエスカレートを生み、恐怖の連鎖を作るだけで、決して平和を担保するものではありません。
世界のどこかで核兵器の被害が起きる、その最悪の事態を起こさないためには、核兵器禁止以外の道はありません。国際的なテロ組織などが核のスイッチを手に入れることも無いとは言えません。
核兵器の廃絶は世界の流れです。流れにしていくべきです。だからこそ、123か国が賛成したのです。日本も、変わらなければなりません。
(写真は矢板市のりんご農園)
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