10月9日の日曜日に、鹿沼秋まつりに行ってきました。見たい見たいという気持ちばかりでなかなか機会を作れず、栃木県人なのに今回初めて見ました。ありきたりの言葉で恐縮ですが、まさに「豪華絢爛」。何がすごいって、屋台そのものがとにかく美しい。
「彫刻屋台」と呼ばれるとおり、どの屋台にも豪華な彫刻が施され、「動く東照宮」と言ってもいいものです。この手彫りの技を間近に見て本当に感嘆しました。
屋台の前面には龍や獅子、横の壁には鳥や動物など様々な彫刻が、一本の木から全て彫り上げられています。つまり、パーツを彫った後に組み合わせるのではなく、厚さが30〜50センチはある一枚板(というより丸太)を彫り込んで行って、立体的な彫刻にするのです。
かつて、ミケランジェロは大理石を見ると女神が閉じ込められているのが見えて、それを掘り出したという伝説を聞いたことがありますが、この彫り師の人たちも、そのようなインスピレーションのもと、掘り上げたのでしょうか。天才の手わざに感嘆するばかりです。
それぞれに特色のある彫刻で飾られた屋台が、お囃子とともに街中を練り歩き、雄壮な引き手たちの手で、ぐるりと回転したりして、街のあかりに照らし出されるさまは、本当に見ごたえがありました。
この鹿沼秋まつりの「今宮神社の屋台行事」は、ユネスコ無形文化遺産に登録申請中で、今年11月末から開かれるユネスコの委員会で登録される見込みだと言われています。(期待しています!!)
これを期に鹿沼の自慢のこの彫刻屋台、東京の表参道などへどんどん出張したら、きっと間違いなく惚れ惚れと眺める人がたくさんいて良いのでは?と思いました。(先月は日本橋に出張したそうです)
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