宇都宮市役所のすぐ近くにある築80年の古民家のギャラリーへ。坂道から路地に入り、奥まったところにある一軒家です。

「ギャラリーHANNA(絆和)」。オーナーのトーマスあす子さんが「作家と訪れる人の心の絆を作り、大切にする場所を作りたい」との思いで開いたそうです。1階が展示スペースで、2階がくつろぎスペースになっています。柱や天井、鴨居、窓ガラスの模様など、いたるところが繊細な仕立ての古民家です。大きな松など庭の草木も80年の月日を感じさせ、心和む空間です。庭のすぐ横を東武線の電車が走ります。懐かしさや憧れ、安心感と緊張感のあるそんな素敵な古民家です。

この日は鳥居節子さんの”ニットワークの品々”が展示されていました。センス溢れる手作りニットが、ノスタルジックな雰囲気の中で引き立てられ、一層美しく見えます。

実は、この古民家、映画監督宮崎駿さんが幼少期に宇都宮に疎開してきた時に住まわれていたということで、映画の中でもこの家の風景が使われているそうです。丁寧で穏やかな暮らしが、ずっと営まれてきた、そんな思いがします。

このあずき坂と、その西に続く「もみじ通り」は、古い街に手作りの豊かな暮らしを創り出す店が増えています。街づくりのモデルとして全国でも注目を集めているのです。市役所のすぐ北側の道を西に歩けば、古くて新しい宇都宮が見つかります。

この日はもみじ通り&あずき坂のイベントでいつも以上に華やかでした。ボーダーを着ていくと特典があるため、街にボーダーが溢れているのも面白かったですよ!もちろん私たち夫婦もボーダーで行きました。

image image