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宇都宮大学の交付金減額から見える教育の危機

2017年03月22日

宇都宮大学の付属幼稚園の閉鎖が議論となっています。3月22日付の下野新聞では、「幼稚園の閉園はあくまでも選択肢の一つ」として「慎重に議論を進める」ということになったとのことですが、関連「交付金減額傾向の国立大」という記事に書かれた教育予算の削減の状況を具体的に見て驚きました。ここまでの削減が進んでいるということは、大学だけの問題ではなく、私たちみんなに繋がる問題だと思います。

記事の数字を引用すると…

・宇都宮大学の一般運営交付金は2003年度の約52億8千万円から15年度は約48億3千万円。

・教育学部の教員は03年度の101人から17年度には74人になる予定。すでに専門教員がいなくなった「書道」「情報」は教員養成ができず、今後保育士の資格も取れなくなる。

・研究費も03年度に比べ16年度は約3分の1になって年間1人当たり約30万円。

危機的です。教育の現場でこんなにも削減されているのです。子供や若者の教育にお金をかけなくなったら、科学立国も文化立国もすべて幻でしかなくなります。
研究費の30万円では本当に苦しいでしょう。専門書は値段が高いものですし、ましてや理系の研究にはさらにお金がかかります。
「外部の研究費を入れればいい」という人もいるようですが、簡単なことではありません。学問の独立が危ぶまれますし、そもそも学問とは簡単に結果が出て儲かるものではありません。

教育費が削られる一方で、防衛費等は膨らんでいます。海外への援助費用も多額になっています。本当にそれでいいのか、ここにも議論すべき課題があります。

写真:宇都宮大学峰講堂